はさみタイプは、どんな場面で力が出るのでしょうか?
このタイプのいいところは、その場を見てから切れるところにあります。先に全体を調べてから動くのではなく、動きながら、残すものと手放すものを分けていきます。だから、やり方が前から決まっている仕事より、まだ形の決まっていない場面のほうが、力が出ます。
分かりやすいのは、会議が長引いているときです。話すことが5つあって、残り時間は15分。ここで「3つ目までにしましょう」と言えるかどうかで、その日の会議の意味が変わります。切るだけではなく、切ったあとに気まずくならない切り方ができるのが、このタイプの強みです。
もう一つの強みは速さです。先に結論が出ると、まわりは次の動きができます。あとから直せる決め方をしておけば、先に動いた分だけ前に進みます。「いったんこれで進めて、来週見直します」という言い方が、このタイプにはよく合います。
どんな役割をまかされると、力が出るのでしょうか?
仕事の名前で探すより、次のような役割で探すほうが当たります。同じ会社の中でも、自分の場所が変わるだけで、力の出方はずいぶん変わります。
| 場面 | このタイプの動き | まわりが助かること |
|---|
| やることが増えすぎた | どれをやめるかを先に出す | 動き出す前に数が減る |
| 話が決まらない | 話し合う点を3つまでにしぼる | 決めるための材料がそろう |
| 締め切りが迫っている | 今回はやらないことを決める | 間に合う形になる |
| 仕事を引きつぐとき | 要る書類と要らない書類を分ける | 受け取る側が迷わない |
逆に、切るところが一つもない仕事だと、力を使う場面が来ません。決まった手順をそのままなぞる仕事は、このタイプにとって「はさみを閉じたまま持っている」状態に近くなります。
手が止まりやすいのは、どんな進め方でしょうか?
苦手というより、力が出にくい形があります。終わりの決まっていない仕事です。いつまでに、どこまで、という線が引かれていないと、切る場所が決められません。気づくと、全部をかかえたまま時間だけが過ぎます。
対策はかんたんです。線を自分で引いてしまいましょう。たのまれた時点で「ここまでは今週中に出します」と返しておくと、それだけで進み方が変わります。勝手に決めていいのか迷う場面ですが、たいていの場合、相手は線を引いてもらえたほうが助かっています。
自分の場所の話もしておきます。同じ役割でも、決めたことをその場で言える場所かどうかで、力の出方が変わります。決めるのは別の人で、自分は案を出すだけ、という形が続くと、このタイプは手ごたえを感じにくくなります。
- ・その仕事に「やめてよい部分」があるか
- ・終わりの日が決まっているか、自分で決められるか
- ・切った理由を、その場で言葉にしてもいい雰囲気か
- ・切ったあとの仕事を引き受ける人が、ほかにいるか
仕事を選ぶとき、何を見ればよいのでしょうか?
求人の文章からは、この4つはなかなか読み取れません。面接や、会社の人と話すとき、「この3か月で何をやめましたか」と聞いてみてください。すぐに例が出てくる職場なら、切ることを決めるのが仕事として認められています。
最後に一つだけ。切れることと、切りたいことは別です。このタイプはたのまれると切れてしまうので、気づくと嫌われ役ばかりを引き受けていることがあります。自分が何を残したいのかは、ときどき言葉にしておきましょう。
はさみタイプに向いていない仕事はありますか?
向き・不向きというより、力が出る場面と出にくい場面があります。切る・切らないを決める必要がない仕事では、力を使う機会が少なくなりますが、それは仕事の種類の話で、あなたの能力の話ではありません。
切ることを決めると、冷たい人だと思われませんか?
このタイプは、その場を見てから切るので、減らされた側にも理由が伝わりやすい切り方になります。切る前に「ここを減らしたいのですが」と一言置くと、さらに伝わり方が変わります。
終わりが決まっていない仕事ばかりです。どうすればよいですか?
自分で終わりを決めて、先に伝えてしまうのが早いです。「今週はここまで出します」と言い切ると、相手も予定を立てられます。
このタイプかどうかは、どうすれば分かりますか?
25問の質問に答えると、32種類のうち近いタイプが1つ出ます。5つの軸の内訳と、そう出た理由もあわせて見られます。