自己分析をしようとして、ノートの1行目で手が止まったことはないでしょうか。「自分の強みは何か」と書いて、そこから進まない。
ここでは、30分で一周できる手順をご紹介します。用意するものは、紙かメモアプリだけです。
なぜ「強みは何か」から始めると止まるのですか
強みは、まとめの言葉です。いくつもの出来事を見比べたあとに、ようやく出てきます。何も並んでいない状態でまとめようとするので、書くものがありません。
もうひとつ、思い出そうとする範囲が広すぎることもあります。「これまでの人生で」と言われると、記憶は都合よく整えられます。
先に並べるのは、まとめではなく事実です。しかも、覚えている範囲のもの。目安は直近3か月です。
30分で、どう進めればいいですか
時間を区切って、次の順に進めます。途中で止まっても、そこまでで役に立ちます。
| 時間 | やること | 書く量 |
|---|
| 10分 | 直近3か月に起きたことを5つ書く | 1件1行 |
| 10分 | それぞれに「何をしたか」を足す | 1件2〜3行 |
| 5分 | うまくいった理由・詰まった理由を書く | 1件1行 |
| 5分 | 共通していることに丸をつける | 2〜3個 |
5つの出来事は、大きなものでなくてかまいません。「会議の進行を代わった」「引き継ぎ資料を作り直した」「後輩の相談に乗った」。誇張が入らないからです。
書き出した事実を、どう言葉にしますか
丸をつけた共通点を、次の3つの形に置き換えます。形が決まっていると、抽象的な言葉に逃げずに済みます。
- ・どういう場面で、力が出たか(例:決まっていない話を、決まる形にするとき)
- ・何をしたときに、周りが楽になったか(例:反対意見を先に言語化したとき)
- ・どうすると、自分が消耗したか(例:目的が共有されないまま手を動かしたとき)
「コミュニケーション能力」「主体性」のような言葉は、ここでは使わないでください。場面で書くと、同じ内容でも具体的になります。
診断の結果は、どこで混ぜればいいですか
混ぜるのは、自分で書き出したあとです。先に診断を受けると、結果の言葉に自分を寄せてしまいます。順番を守るだけで、精度が変わります。
書き出したものと診断の結果が合っていれば、それは自信を持って使える材料です。食い違ったときは、どちらかが間違いというより、ことが多いです。その場合は「どういうときは、こう動く」という形で書き分けておくと、面接でも説明できます。
今日、何から始めますか
最初の10分だけ取ってください。直近3か月の出来事を5つ、1行ずつ書く。それだけで、次に何を考えればよいかが見えます。が、いちばんの近道です。
書き終わったら、つくも診断で自分のタイプを見てみてください。25問、1分ほどで終わります。5つの軸のどちらに寄っているかが出るので、自分で書いた言葉と照らし合わせられます。
自己分析は何時間くらいかければいいですか
一度に長くやるより、30分を何回かに分けるほうが進みます。1回で完成させようとすると、まとめの言葉を先に探してしまい、手が止まります。日を分けると、思い出す出来事も変わります。
書くことが思いつかないときはどうすればいいですか
範囲を狭めてください。3か月が難しければ、直近2週間で困ったことを3つ書きます。困った場面には、その人の進め方がいちばん出ます。
診断の結果と、自分の実感が違います
場面によって進め方を変えている人ほど、1つの型には収まりにくくなります。「職場ではこう、家ではこう」と書き分けておくと、そのまま説明の材料になります。
就職活動と転職で、やり方は変わりますか
手順は同じです。違うのは材料の置き場で、就職活動では学業やアルバイト、転職では直近の仕事が中心になります。どちらも、覚えている範囲の事実から始めます。