つくも診断で釜タイプが出た方から、よくいただく質問があります。「結局、どんな仕事が向いているんですか」というものです。この記事では、職業の名前ではなく、毎日の働き方の形でお答えします。名前で選ぶと外れやすいからです。同じ「営業」でも、会社によって中身はまったく違います。
釜タイプは、どんなときに力が出るのか
釜タイプは、場に合わせて火を守り、人数ぶんを絶やさずに用意し続ける人です。人が集まる場を、切らさずに回せます。誰かが欠けたときの埋め方も自然に見つけられます。
5つの軸で見ると、考えるより先に体が動き、たくさんの人と関わり、まわりのやり方に自分を合わせ、少しずつ続け、気持ちで決める、という並びになります。この組み合わせが意味するのは「その場にいる人たちを、毎日同じ調子で支えられる」ということです。
ここで大事なのは、力が出る場面が「続くこと」の側にあるという点です。一度きりの大きな成果を出す場面より、毎日の質を落とさない場面のほうが向いています。
逆に言うと、毎回ちがう相手と、その場かぎりのやり取りで終わる仕事では、持ち味が見えにくくなります。釜タイプの良さは、3日目や3か月目に出るものだからです。初日の印象で自分を判断しないでください。
職業の名前で選ぶと、なぜ外れるのか
職業の名前は、働き方をほとんど教えてくれません。同じ職種でも、中身が正反対のことがあるからです。
- ・飲食店の店長でも、新しい店を次々に立ち上げる役と、1つの店を長く育てる役では、求められるものが違います
- ・事務でも、毎月決まった処理を回す役と、やり方を作り直す役では、向く人が変わります
- ・教える仕事でも、単発の講師と、同じ生徒を1年見る役では、続け方がまったく違います
釜タイプに合うのは、それぞれの後ろ側です。立ち上げより、育てて続けるほう。作り直すより、回し続けるほう。ここを見ないで名前だけで選ぶと、入ってから合わないと感じます。
求人票には、この違いが書かれていないことがほとんどです。書いてあるのは、職種の名前と、必要な経験と、給料の幅だけ。いちばん知りたい「毎日どう働くのか」は、たいてい抜けています。だから名前で決めず、あとで出てくる4つの点を自分で確かめる必要があります。
どんな働き方の形なら力が出るのか
求人を見るときに、次の4つを確かめてください。名前ではなく、この形が合っているかどうかで選びます。
| 確かめること | 力が出る形 | しんどくなる形 |
|---|
| 人との距離 | 毎日同じ人たちと顔を合わせる | 相手が毎回入れ替わる |
| 成果の出方 | 続けた分だけ積み上がる | 一発の大きさで決まる |
| やり方の決まり方 | その場のやり方に合わせられる | 自分で一から作らされる |
| 終わり方 | 区切りが来たら次も続く | 終わったら解散して次へ |
4つのうち3つが左側なら、その仕事は釜タイプに向いています。逆に右側が3つ以上なら、慣れるまでに時間がかかります。入らないほうがよい、という意味ではありません。始めの半年がつらくなりやすい、という目安です。
面接や求人票で、どこを見ればよいのか
働き方の形は、求人票の文章には書かれていません。会社の人と話すときに、次のように聞くと分かります。
- ・「この仕事は、同じ人と長く関わりますか。それとも相手が毎回変わりますか」
- ・「うまくいっているかどうかは、何で見ていますか」
- ・「やり方はもう決まっていますか。それとも自分で作りますか」
答えが「同じ人と長く」「続けた数で見る」「やり方は決まっている」に寄っていれば、釜タイプの力が出ます。この3つは聞きにくい質問ではありません。働く側が知っておくべきことなので、ふつうに答えてもらえます。
いまの仕事が合わないと感じたら
辞めるかどうかを考える前に、いまの仕事の中で役割を移せないかを見てください。釜タイプがつらくなるのは、仕事そのものより「続けさせてもらえないこと」が原因の場合が多いからです。
たとえば、毎回ちがう案件に回されている、担当がころころ変わる、数か月で成果を問われる。こうした状態だと、積み上がる前に区切られてしまいます。上長に「同じお客さまを続けて担当したい」と伝えるだけで、形が変わることがあります。
それでも変わらないときに、はじめて外を見ます。順番を逆にすると、次の場所でも同じことが起きやすくなります。
仕事を選ぶときは、どうしても求人票の言葉に引っぱられます。ですが、選ぶ材料は自分の中にもあります。これまでの仕事で、いつがいちばん楽だったか。どんなときに人から頼られたか。そこを思い出すと、上の4つのどれが自分に効いているかが見えてきます。
この記事のまとめ
- ・釜タイプは、人が集まる場を切らさずに回す仕事で力が出ます
- ・職業の名前ではなく、人との距離・成果の出方・やり方の決まり方・終わり方の4つで選びます
- ・会社の人と話すときに3つ質問すれば、その形かどうかが分かります
- ・合わないと感じたら、辞める前に役割を移せないかを試します
釜タイプに向いていない仕事はありますか
向いていない仕事、という考え方はしていません。ただ、相手が毎回入れ替わり、一発の大きさで成果を見られ、やり方を自分で作る場面が続くと、力が出るまでに時間がかかります。同じ仕事でも、担当の持ち方を変えるだけで楽になることがあります。
診断の結果と、いまの仕事が合っていません
結果は、いまの状態をもとに出たものです。仕事を変えるべきだ、という意味ではありません。まずは、いまの職場で「続けられる形」に近づけられないかを見てください。それでも変わらないときに、外を見る順番をおすすめします。
釜タイプは人をまとめる役に向いていますか
人数ぶんを絶やさずに用意し続けるのが得意なので、場を保つ役には力が出ます。一方で、号令をかけて方向を変える役は、別のタイプのほうが早く動けます。まとめ役を1人で背負わず、役割を分けるとうまくいきます。
この結果は、どのくらい当てになりますか
25問の答えと生まれた日から出しています。当たり外れを測った数字ではありません。自分の力が出る場面を言葉にするための手がかり、という使い方をしてください。