なぜ同じ人なのに、診断ごとに結果が違うのか
性格診断をいくつか受けてみたら、出てきた結果がばらばらだった。そんな経験はありませんか。どれが本当の自分なのか分からなくなって、途中でやめてしまう人もいます。結果が食い違うのは、あなたの答え方が悪いからではありません。診断ごとに、測っているものがそもそも違うからです。
たとえば、人とどう関わるかを見る診断と、物事をどう決めるかを見る診断では、質問の中身がまるで違います。ものさしが違えば、出てくる数字も変わります。身長を測るメジャーと体重計を並べて、どちらが正しいかを言い争っても答えは出ません。性格診断も同じで、まず何を測る道具なのかを確かめるところから始めます。
知りたいことがはっきりすれば、選ぶべき診断は自然に絞られます。逆に目的があいまいなまま数をこなすと、言葉だけが増えて迷いが深くなります。
性格診断にはどんな種類があるのか
世の中の性格診断は、結果の出し方でだいたい3つに分けられます。下の表で、それぞれが何を返してくれるのかを見比べてみてください。どれかが優れているという話ではなく、力を出せる場面が違うだけです。
| 結果の出し方 | どんな結果が出るか | 力を出せる場面 |
|---|
| 型で分けるもの | いくつかのタイプのどれかに当てはめて名前をつける | 自分の傾向をひとことでつかみたいとき |
| 点数で表すもの | いくつかの項目ごとに、高い・低いを数字で出す | 強さの度合いを細かく知りたいとき |
| 場面で聞くもの | 仕事中や学校でなど、ある場面での動き方を出す | 特定の場面での動き方を整えたいとき |
型で分けるものは、結果を人に話しやすいのが強みです。「わたしはこういう型です」と一言で伝えられるので、友だちや家族との会話が広がります。そのぶん、同じ型の中にも幅があることを忘れないようにしたいところです。
点数で表すものは、自分の中での差がよく見えます。ここは高い、ここは低い、という凸凹が分かるので、伸ばしたい部分を決めやすくなります。ただし数字だけを見ていると、低い項目を欠点だと感じてしまいがちです。どの項目も、場面が変われば持ち味に変わります。
場面で聞くものは、答える範囲がせまいぶん、結果がぶれにくいのが特徴です。仕事の進め方だけを整えたい、といった目的がはっきりしているときに役立ちます。
どの診断を選べばいいのか
選ぶときに見るところは、次の5つだけで足ります。上から順に確かめていけば、自分に合う1つが残ります。
- ・目的:自分の性格を知りたいのか、人との関わり方を整えたいのかを、先に決める
- ・質問の数:25問ほどなら数分で終わり、100問を超えるものは腰を据えて取り組む
- ・結果の細かさ:4種類に分かれるのか、32種類に分かれるのか。細かいほど自分に近い言葉が見つかりやすい
- ・言葉づかい:読んだあとに落ち込む言葉ではなく、次にやることが書かれているか
- ・使い道:結果を家族や友だちに見せて、話のきっかけにできる形か
たとえば、25問で32種類に分かれる診断なら、数分で受けられて、結果はかなり細かく出ます。さらに2人の型の組み合わせで見ると496通りの見方ができるので、自分ひとりの話で終わらず、相手との違いを考える材料にもなります。
迷ったときは、短いものから受けてみてください。長い診断は答えているうちに集中が切れ、後半の答えが雑になりがちです。短い診断を落ち着いた状態で受けたほうが、素直な結果が出ることもあります。
結果がしっくりこないときは、どう読めばいいのか
受けてみたけれど、どうもしっくりこない。そう感じるときの理由は、だいたい3つのどれかです。1つめは、その日の気分に引っぱられて答えが動いたこと。2つめは、仕事中の自分と家での自分が混ざったこと。3つめは、いまの自分ではなく、こうありたい自分で答えてしまったことです。
もう一度受けるなら、場面を1つに決めてから答えてみてください。「職場での自分」と決めるだけで、答えのぶれはぐっと小さくなります。時間も、疲れきった夜より、頭が動く時間帯のほうが向いています。
それでも半分くらいしか当たっていない、と感じることはあります。それで問題ありません。診断の結果は、自分を決めつけるための札ではなく、自分を話すための言葉です。当たっている部分だけ受け取って、違う部分は「わたしはここが違う」と言えれば、それ自体が自分を知る手がかりになります。
今日から何をすればいいか
まず、知りたいことを1つだけ紙に書いてください。「人と話すときに疲れる理由を知りたい」でも、「決めるのに時間がかかる理由を知りたい」でも構いません。その1行が、診断を選ぶときのものさしになります。
次に、その目的に合いそうな診断を1つだけ受けます。同じ日に3つも4つも受けると、どれがどれだか分からなくなります。受け終わったら、結果の中で当たっていると思った文を3つ、書き写してみてください。
最後に、その3つを身近な人に見せて「これ、合ってると思う?」と聞いてみましょう。自分では気づけない部分が返ってきます。診断は受けて終わりではなく、そこから話が始まったときに、いちばん役に立ちます。
性格診断は何種類くらいあるのですか?
数え方によりますが、無料で受けられるものだけでも多くの種類があります。大きく分けると、型で分けるもの、点数で表すもの、場面で聞くものの3つです。この記事の表で違いを見比べられます。
複数の性格診断を受けて、結果が違うのはおかしいですか?
おかしくありません。診断ごとに測っているものが違うので、結果が食い違うのは自然なことです。どちらが正しいかを決めるより、それぞれが何を測ったのかを見るほうが役に立ちます。
質問数が多い診断のほうが当たりますか?
数が多いほど細かく見られますが、答えているうちに集中が切れると後半が雑になります。落ち着いて答えられる長さを選ぶほうが、素直な結果が出やすくなります。
診断の結果が当たっていないと感じたらどうすればいいですか?
場面を1つに決めてから受け直してみてください。当たっている部分だけ受け取り、違う部分は「ここは違う」と言葉にすれば、それも自分を知る手がかりになります。
性格診断の結果は変わりますか?
答えるときの場面や体調で多少動きます。大きく変わったときは、環境が変わって出している面が変わったのだと考えると、読み解きやすくなります。